昨日のブログ記事に対し「この頃、”Happy Holidays!” と言うのは全米共通なのですか?」という質問をでいただきましたので、これについて。
"Happy Holidays"というのは、キリスト教ではない人に配慮したpolitically correctの表現で、30年以上前から使われています。主に、お客の心情に配慮するデパートなどの消費者向け企業や、税金で賄われ政教分離であるべきと考えられている自治体や公立学校で使われます。個人の間では、地域にもよりますが、Merry Christmasの方が一般的です。 最近のアンケートでも、回答者の67%が"Merry Christmas"を好むということで、"Happy Holidays"を選んだのは18%のみでした。この傾向は、政治的信条(支持政党)や年齢によっても違います。* 信仰心のあつい保守派には、"Merry Christmas"が"Happy Holiday"に、"Christmas Season"が"Holiday Season"に変わったのを苦々しく思っている人たちもいます。(クリスマスが商業化しすぎてしまったことを嘆くキリスト教徒らも。) 私は、相手がキリスト教であることがわかっているときには"Merry Christmas"といいますが、そうでない場合は"Happy Holidays"を使います。でも、ユダヤ系の知人に"Happy Holidays!"と言ったら"Merry Christmas!"と返ってきたことなどいくらでもあります。 *ここでは詳しく語りませんが、アメリカの事情は、宗教的・政治的信条(支持政党)の考慮なしには語れないです。ほぼすべてのことに対し、これで意見が真っ二つに分かれるので。上記でリンクした記事、それに対するコメントを読めば、それが垣間見られるかと。 日本が新年を迎えると、一斉に"Happy New Year!"のツイートが流れ始めます。もちろん、"Happy New Year"には「新年おめでとう」という意味がありますが、「よいお年を」という意味でも使われます。そこで、英語圏では、クリスマスが終わった頃から"Happy New Year!"が飛び交い始めます。もう年内に会わない相手であれば、クリスマス前から"Merry Christmas and (a) Happy New Year"がセットで使われる場合もあります。
日本で年末になると、別れ際の挨拶として、またメールの終わりに「よいお年を」と添えるのと同じように"Happy New Year"も使われます。ツイッターでも、その頃から、"Happy New Year"がツイートされ始め、タグも、#HappyNewYear #HNY などが使われます。 Why don't you start saying "Happy New Year" before the year ends this year? |